2024年11月16日
年末恒例、藁でお正月飾りを作る会を今年も開催します。
しめ縄を作るところから、形作り、完成させるところまで講師の先生と一緒に作業しますので、初めての方でも心配いりません。
終了後、お茶とお菓子を囲んで、先生のお話をお聞きする時間を持ちたいと思います。
今年は、来年の干支〈巳〉に合わせ、〈蛇〉のお正月飾りを作ります。
自分で作ったお正月飾りで新年を迎えると、なんとも気持ちがよいものです。
蛇は気配もなく唐突に現れ、瞼のない瞳で相手を睨み、火焔のような二股の舌で威嚇する。そして鋭敏な嗅覚と毒を武器に、水中、陸上、地中、いたるところから獲物を狙うという。この得体の知れないイメージから、蛇は魔物や怪物として嫌悪される一方、神の使いとして崇拝されてきました。
日本を含めアジアでは、「蛇」は「龍」と同一視されます。蛇は水神の性格を持ち、雨乞いの神事などで祀られます。そこから転じて稲作の神、農耕神となり、いまでも全国の祭礼で巨大な藁蛇を見ることができます。
また、「蛇」は脱皮を繰り返し、交尾が長く力強いこともあって、「再生・不死身・生命力・誕生」のシンボルとなりました。二匹が絡み合って交尾する姿は「しめ縄」そのもので、正月のしめ縄を蛇縄だとする考えもあります。
————森須磨子「しめかざり」(工作社)より抜粋
今回は石川県金沢で作られていた〈蛇〉のお正月飾りを作ります。
2024年元旦から災害に見舞われた能登に思いを馳せながら、みなさんと手を動かしたいと思います。
来年が佳い年になるよう祈りをこめて、一緒にお正月飾を作りましょう。
当日の様子 → 短い動画が流れます
【日時】12月1日(日)13時~16時(12時半開場)
【会場】信陽堂アトリエ(文京区千駄木3-51-10-1F)
【受付】満席となりました
【参加費】4,000円(材料費込み)お茶と小さなお菓子付き
【定 員】6名
【持ち物】はさみ、霧吹き、雑巾
【講 師】斎藤晴美さん
床に座って作業するので動きやすい服装でお越しください。
藁が服に付くので、気になる方はエプロンなどがあるといいかもしれません。
【講師プロフィール】
斎藤晴美(藁細工円座の会・科学読物研究会)
長年児童館に勤務し、2011年に退職。先人の知恵と技を学び現代の生活を豊かにする「ものづくり」の活動を行っている。特にしめ飾り作りは小さな子どもたちから高齢の方を対象に、その楽しさを伝えながら30年間続けている。
*感染症対策として、手指消毒用のアルコール、ジェルをご用意します。
マスクの着用をお願いする場合がございます。
当日体調の優れない方の来場はご遠慮ください。
せき、くしゃみなどの症状がある方は入場をご遠慮いただきますのでご了承ください。