草日誌

草日誌

ソラノマド|高山なおみ 
梅雨の晴れ間のお便り

2025年06月27日

    | 梅雨の晴れ間のお便り |      おはようございます。  みなさんのところは、どんな空もようですか。  神戸・六甲は今朝、大風が吹いています。  びゅうびゅうごうごう、気持ちがいいくらいに。  窓の外の木々…

映画とごはんの会 番外編 01
『晩夏ノ蝉』

2025年06月09日

普段は民族文化映像研究所作品を上映している「映画とごはんの会」ですが、7月は信陽堂+ShuHALLI共同開催の番外編として中国貴州の少数民族の現在を描いたドキュメンタリー『晩夏ノ蝉』を上映します。 中国貴州省に暮らす少数…

ソラノマド|高山なおみ 
朝の本

2025年06月02日

    | 朝の本 |      夏に向かって、陽の出の時刻がずいぶん早くなった。窓が薄明るくなると小鳥の声も聞こえてくるので、自然に目が覚める。  たいていは枕もとのラジオをつけ、うとうと。なんとなく寝ていられない気分…

第31回 映画とごはんの会
『奥茂庭——摺上川の流れとともに』

2025年05月20日

民族文化映像研究所作品の上映会 31回目「映画とごはんの会」を開催します。 6月は『奥茂庭——摺上川の流れとともに』を上映します。 茂庭の人たちは、摺上川の流れとともに年月を刻み、蚕を飼い、炭を焼き、シナダを織って、山に…

かときちどんぐりちゃん と
 『とつこ』のこと

2025年05月13日

もう一度 会いたい あなたに あの日の わたしたちに 一緒に過ごした思い出、伝えられなかった言葉、大切な人との別れ……こころに空いた隙間を温める、陽だまりのような六つの絵ものがたり。 2025年6月6日、SNSを主な舞台…

映像作品〈鎚の音〉
 鍛冶屋・中畑文利さんの記録

2025年04月12日

昨年(2024)のちょうど今ごろ、映像作家・松井至さんと青森県田子町に鍛冶屋の中畑文利さんを訪ね取材した短篇〈鎚つちの音おと〉が完成しました。 予告編をご覧ください。   鎌、鍬くわ、鋤すき、庖ほう丁ちょう、鋏はさみ、手…

人に潜る 最終話
 想起するまなざし 

2025年03月22日

子どもの頃、真夜中に目を覚まし、暗闇で何も見えなくて腕や顔を手でまさぐってもそれが誰なのかわからないことがあった。 そんな時、急いで昨日までにあったことを思い出した。 食べものから立ち昇る湯気について。 たわいもないこと…

はじまりの記

2025年02月23日

(このテキストは、「版元ドットコム」からお声がけいただき「版元日誌」として書いたエッセイの再録です) 信陽堂の丹治史彦と申します。 版元としてはまだ10タイトルほどの駆け出しですが、出版の世界ではかれこれ40年ちかく仕事…

高山なおみさんと
『毎日のことこと』のこと

2024年07月15日

細かなところまで 思い出せば思い出すほど あのころに起こった すべての出来ごとに やさしく抱かれている 暮らすこと、食べること、季節のこと からだの奥でおぼえているちいさな「ことこと」を大切にひらく36のエッセイ。 神戸…

信陽堂の本が買えるところ

2024年01月10日

信陽堂の書籍(『とつこ』『毎日のことこと』『千兎』『やまなみ』『セツローさんの随筆』『夏みかんの午後』『愉快のしるし』『三春タイムズ』ほか)をお求めいただけるお店です。 ぜひお住まいの近くのお店を探して、手にとってご覧下…

信陽堂の本のこと

2023年04月15日

     背中をそっと温める手のぬくもり      遠くからあなたを見守る眼差し      いつもはげましてくれる友だちの言葉      小さな声でしか伝えられないこと      本とは      人のいとなみからあふれ…

柳亭市若さん
如月の落語会
「井戸の茶碗」ほか

2025年05月20日

柳亭市若さんの勉強会、19回目の開催です。 小人数の小さな会です。 お待ちしております。 柳亭市若でございます。 6月の勉強会のご案内でございます。 今回、井戸の茶碗を勉強しておりますが、正直間に合うか大変不安な状況でご…

ソラノマド|高山なおみ 
「うみのもり」のこと

2025年05月02日

    | 「うみのもり」のこと |      うみのもり     まどから あめが ふってきて つくえの うえの パンを ぬらした まどから ひかりが ふってきて ゆかの うえに つきを つくった まどから よるが や…

ソラノマド|高山なおみ 
窓辺のちくちく

2025年03月26日

    | 窓辺のちくちく |    冬に東京に行ったとき、自分の着ていたコートと友人のを取り替えっこして帰ってきた。お互いのコートが大好きで、それならしばらくの間交換しようか、ということになったのだ。  彼女は上京する…