記事一覧
神戸元町商店街の喫茶店の丸テーブルの上に黄き朽くち葉ば色いろのビロードの指輪箱が置かれて、その蓋の裏張の布に刷られた字を読むと、時間を遡るようだった。 ド ン モ ヤ イ ダ 左から右へ。それから、右から左へ…
【 うつる人 】 覚悟ができました。 男がこちらも見ずに言った。 映像を公にする覚悟のことだ。 完成からもう3年半が過ぎていたので、ぼくは自分がこの言葉を待ち望んでいたのかどうかすら忘れていた。 ドキュメンタリーを公にす…
民族文化映像研究所作品の上映会 19回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年6月のプログラムは『川越の職人——鳶と左官』。 小江戸と呼ばれる城下町、川越。ここは近隣農村の物資集散地として栄えた町であり、蔵造りの…