2025年8月5日
8月2日、岩手県紫波町図書館で〈夜のとしょかん、第33夜。オガール祭り編「漫画『とつこ』ができるまで」〉が開催されました。
スピーカーは〈かときちどんぐりちゃん〉こと智田邦徳さん。
閉館後、照明を落とした児童コーナーを進むと、向こうに明るい吹き抜けの空間が見えています。そこがトークの会場です。
50人のお客さまを前にして司書吉田めぐみさんによる『とつこ』のストーリー紹介にはじまり、物語誕生のいきさつ、作品制作の驚きの手法、音楽療法士としての智田さんのお仕事の紹介(実演付き! 楽しかった〜)などなど。
吉田さんの素晴らしい進行でするすると言葉が引き出され、智田さんの世界がぎゅっと詰まったあっというまの1時間でした。
会場に集まったみなさんのリラックスした様子と、「今度はどんな人を呼んでくれたの?」という図書館への期待とゲストへの好奇心に満ちた瞳が印象に残りました。
この雰囲気は、オープンから10年、歴代の館長さんと手塚美希さんはじめとする司書やスタッフのみなさんが利用者さんたちと一緒に、この図書館を開かれた場所にと大切に育ててこられた結晶でしょう。
そのことを肌で感じることができた、貴重な時間でした。
終了後は図書館を出た広場で開催中の「オガール祭り」で、あまのさくや館長と美味しいクラフトビールでささやかに乾杯。
あまのさん、今回はお声がけくださりほんとうにありがとうございました。
図書館のみなさんとも、もっともっとおしゃべりしたかったけれど、時間切れです。
また遊びに来たい、と思った図書館ははじめてかもしれません。自分の街にこんな図書館があったらほんとうに素敵だろうなあ。
図書館の建物についてはまったく素人ですが、賑やかな情報交流館から図書館に入り、児童コーナーを通ってホール、一般書コーナーのある吹き抜けの空間まで、人の気配やさざめく声の濃淡がコントロールされた居心地のよい空間でした。
吹き抜けの天井近くの窓からは夏の夕空に浮かぶあかね雲が見えて、周辺の環境も図書館に引き込んでいる様子も印象的でした。
(右から 紫波町図書館吉田めぐみさん、かときちどんぐりちゃん智田邦徳さん、館長のあまのさくやさん、信陽堂 丹治)
*この記事のすべての写真提供:紫波町図書館
『とつこ』については、こちらをご覧ください。
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