
2026年3月24日

〈映画とごはんの会〉を開催する金曜日の午後に、好評だった作品を再上映しています。
アンコール#02は『からむしと麻』です。
この作品の舞台は奥会津の昭和村(『奥会津の木地師』の舞台、針生地区とは山ひとつ隔てた北側)。
「からむし」は苧麻とも呼ばれ、麻と並んで木綿や絹が普及する以前は重要な布でした。
冬は雪に閉ざされる山間の村でからむしと麻を育て、繊維をとりだし糸を績み反物に織り上げるまでの工程を丁寧にたどる、約40年前の作品です。
55分の映像をいっしょに観て、大いにおしゃべりしましょう。
会場 信陽堂アトリエ(文京区千駄木3-51-10-1F)
日時 2026年4月24日(金)
14時上映開始(開場13時30分)16時30分終了
参加費 2000円(お茶とお菓子付き、税込)
定員 10名 【予約する】
上の【予約する】からフォームに入れない場合、
あるいはキャンセル待ちをご希望の方は【ここをクリック】
「お問い合わせ内容」に「からむしと麻 参加希望」または「キャンセル待ち希望」
当日連絡が取れる電話番号、複数でお申し込みの場合は人数もご記入ください。
また、食品アレルギーがある方は、その旨もご記入ください(お菓子の参考にいたします)。
映画のあとはお菓子とお茶の時間です。
1)自己紹介は必要ありません
2)感想も求めません
とはいえ、映画を観たあとには浮かび上がるいろいろな思い、疑問があると思います。
ゲストに、民映研の代表の箒有寛さん(ShuHALLI)をお迎えします。
いっしょに観て、大いにおしゃべりを楽しみましょう。
*感染症対策として、手指消毒用のアルコール、ジェルをご用意します。
当日体調の優れない方の来場はご遠慮ください。
せき、くしゃみなどの症状がある方は入場をご遠慮いただく場合がございますのでご了承ください。
状況によっては、上映中はマスクを着用していただく場合がございます。

『からむしと麻』
1988年/55分/自主制作/福島県大沼郡昭和村大芦・大岐地区
【作品解説】
『魏志倭人伝』に苧麻の名で記されている、衣料材料のカラムシ。
同じように古くから利用されてきた麻。第二次大戦後、それらは急速に日本中から消えていった。福島県西部の山間地に位置する昭和村は、沖縄県宮古島と ともにただ2カ所のカラムシの生産地である。そして数少ない麻の生産地のひとつでもある。カラムシは、イラクサ科の多年草であり、根の植え替えを5〜6年に1度する。
5月、太い直根から出る側根を切り、 移し植える。2年目以降の畑では、小満(立夏の半月後・5月20日頃)にカノ(焼畑)をする。芽の成育をそろえ、 害虫の卵を焼くためである。
次に、畑の周りを茅の垣根で囲い、風で茎がふれあって、傷がつくのを防ぐ。
7月下旬、 2メートルほどに成長したカラムシを刈り取る。その日に苧引きできる量だけを刈る。苧引きとは、剝いだ表皮を苧引板 にのせてヒキゴとよぶ刃物で肉質部をそぎ、繊維をとることをいう。とれた繊維は家の中で干される。
麻は、クワ科の一年草。5月に種を播いて、8月下旬に刈り取る。刈り取り後、天日で乾燥する。
彼岸頃にオツケ場で4日間水に漬けて柔らかくし 、表皮を剝ぎ、さらに水に漬けてから苧引きをし干される。この後、米糠の汁で煮て手でもみ、床に叩きつけていく。ここまでの作業が、カラムシと麻では異なる。
冬、糸を作り、布を織る 。 まず苧うみ。 繊維を爪で細くさき、唾でしめらせながら長くつないでいく。これに糸車で縒りをかけ、糸にする。次に糸ノベ。1反分の長さの経糸を必要な本数だけ数えとる。経糸をオサに通し、機にかけて織る。 機は地機である。昭和村の人は、カラムシには「キラがある」と言う。 きらめきの意味で、光沢のことをいう。
透けるほど繊細に織られる新潟県の越後上布の材料はこのカラムシで、昭和村はその供給地であった。
©民族文化映像研究所/『民映研作品総覧』(はる書房)より転載
