
2026年1月22日

民族文化映像研究所作品の上映会 35回目「映画とごはんの会」のプログラムが決まりました。
2026年2月は川崎市立日本民家園の『旧原家住宅の復原』を上映します。
この記録映画は、1991年日本民家園への旧原家住宅移築工程を忠実に記録したもので、特に大工技術の粋ともいうべき仕口、継手に焦点をあてた。
旧原家の各部屋の造作には、明治大工の技術的粋ともいうべき多様な仕口と継手がみられる。緻密な継手と仕口で結合するカマチと縁側の廊下。床下、柱、長押全てに接合される仕組みをもつ書院窓。80人工もかかったといわれる戸袋の複雑な仕組み。他様々な造作の仕組みを記録した。
民映研が記録した建築移築の作品のひとつ。
移築の作業から明治の大工仕事の詳細が見えてきます。
上映時間40分の作品。
【会場】信陽堂アトリエ(文京区千駄木3-51-10-1F)
【日時】
2026年2月27日(金)
〈夜の部〉予約する
19時上映開始(開場は18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当つき 税込)
定員 10名
2026年2月28日(土)
〈昼の部〉予約する
14時上映開始(開場13時30分)16時30分終了
↑ スタート時間が変更になりました。ご注意ください。
参加費 2000円(お茶とお菓子付き 税込)
定員 10名
〈夜の部〉予約する
19時上映開始(開場は18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当つき 税込)
定員 10名
上の【予約する】からフォームに入れない場合、
あるいはキャンセル待ちをご希望の方は【ここをクリック】
「お問い合わせ内容」に「旧原家 参加希望」または「キャンセル待ち希望」
〈希望日〉と〈昼の部〉か〈夜の部〉か、当日連絡が取れる電話番号、複数でお申し込みの場合は人数もご記入ください。
また、食品アレルギーがある方は、その旨もご記入ください(お食事、お菓子の参考にいたします)。
*感染症対策として、手指消毒用のアルコール、ジェルをご用意します。
当日体調の優れない方の来場はご遠慮ください。
せき、くしゃみなどの症状がある方は入場をご遠慮いただきますのでご了承ください。
状況によっては、上映中はマスクを着用していただく場合がございます。

「映画とごはんの会」は
作品の上映と、そのあと1杯のお酒とおつまみをご用意した会です。
1)自己紹介は必要ありません
2)感想も求めません
とはいえ、映画を観たあとには浮かび上がるいろいろな思い、疑問があると思います。
ゲストに、民映研の代表の箒有寛さん(ShuHALLI)をお迎えします。
お弁当は「たまや」が担当します。


『旧原家住宅の復原』
1991年/40分/神奈川県川崎市 川崎市教育委員会委嘱
【作品解説】
「旧岩澤家住宅の復原」(作品)に続く川崎市立日本民家園での第二作目である。川崎市武蔵小杉にあった旧原家住宅は、建坪106坪、部屋数15、入母屋造、二階建、桟瓦葺きで、明治24年頃から22年間かけて建てられた豪壮な木造農家である。この記録映画は、1991年日本民家園への旧原家住宅移築工程を忠実に記録したもので、特に大工技術の粋ともいうべき仕口、継手に焦点をあてた。
家の土台となる礎石を米、塩、御神酒で清め、安全祈願を終えると柱立て作業に入る。基本となる柱は、二階まで貫く12本の通し柱で、長さ23尺(12メートル)、全て欅である。各柱には、仕口と継手がある。仕口とは材と材をある角度をもって組み合わせる仕組みをいい、継手とは材と材を長手方向に直線状につぐ仕組みをいう。それぞれの仕口と継手には、特有の形状があり組む順序がある。
大黒柱を出発点にして、四方に柱が立ち柱間をつぐ材、根太、梁、桁、鴨居などが組まれ升組みが形成される。この升組みが部屋の間取りとなる。全ての升組みが仕切られたところで、材の継手や仕口を固定する。続いて屋根の小屋組作業にかかる。屋根の勾配を決める隅木、ハネ木、屋根下地を支えるモヤ、棟木等が組まれる。
瓦屋根の下地には垂木、ノジ板とよぶ縦横の材の上にドイ茸き板という薄い杉板が、敷かれる。一枚一枚釘で固定する緻密な作業である。瓦は、妻側隅からヒラ側軒先へ展開し、下から上へ葺き上げる。棟は10層にも及ぶ瓦と巨大な鬼瓦を据え、瓦屋根は完成する。
建物内部の造作作業に入る。旧原家の各部屋の造作には、明治大工の技術的粋ともいうべき多様な仕口と継手がみられる。緻密な継手と仕口で結合するカマチと縁側の廊下。床下、柱、長押全てに接合される仕組みをもつ書院窓。80人工もかかったといわれる戸袋の複雑な仕組み。他様々な造作の仕組みを記録した。
©民族文化映像研究所/『民映研作品総覧』(はる書房)より転載