記事一覧
| 窓辺のちくちく | 冬に東京に行ったとき、自分の着ていたコートと友人のを取り替えっこして帰ってきた。お互いのコートが大好きで、それならしばらくの間交換しようか、ということになったのだ。 彼女は上京する…
民族文化映像研究所作品の上映会 30回目「映画とごはんの会」を開催します。 4月の上映作品は、民映研の代表作『奥会津の木地師』です。 人が生きるということ、 必要なものを自分たちで作りながら暮らすことの原型を記録した民映…
子どもの頃、真夜中に目を覚まし、暗闇で何も見えなくて腕や顔を手でまさぐってもそれが誰なのかわからないことがあった。 そんな時、急いで昨日までにあったことを思い出した。 食べものから立ち昇る湯気について。 たわいもないこと…
【 8 血の肉の塊 】 15時の送迎の時間が過ぎて誰一人いなくなり静まり返ったアトリエの窓から夕陽が射すと、光の中で描きかけの絵やなにかの形になろうとしている途中の粘土が人目を盗んで動き出そうとしている予感がした。 その…