草日誌

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2023年7月19日

第20回 映画とごはんの会
『竜郷のアラセツ——ショチョガマ・平瀬マンカイ』

民族文化映像研究所作品の上映会 20回目「映画とごはんの会」を開催します。
2023年8月のプログラムは『竜郷のアラセツ——ショチョガマ・平瀬マンカイ』。

奄美の夏の正月といわれるアラセツ(旧暦八月発のひのえの日)に、たつごうあきでは、ショチョガマと平瀬マンカイが行われる。どちらもイナダマ(稲魂)を招き、豊作を祈願する行事である。

1982年制作、上映時間31分の作品です。

【会場】信陽堂アトリエ(文京区千駄木3-51-10-1F)

【日時】
2023年8月25日(金)
〈夜の部〉定員となりました(7月22日01:00)←このあとはキャンセル待ちとなります
19時上映開始(開場は18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当付き 税込)
定員 受付終了いたしました

2023年8月26日(土)
〈昼の部〉定員となりました(8月13日13:00)←このあとはキャンセル待ちとなります
15時上映開始(開場14時30分)17時終了
参加費 2000円(お茶とお菓子付き 税込)
定員 受付終了いたしました

〈夜の部〉定員となりました(7月20日08:00)←このあとはキャンセル待ちとなります
19時上映開始(開場は18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当付き 税込)
定員 受付終了いたしました

【申し込み】はここをクリック 
「お問い合わせ内容」に「アラセツ 参加希望」
〈希望日〉と〈昼の部〉か〈夜の部〉か、当日連絡が取れる電話番号、複数でお申し込みの場合は人数もご記入ください。

*感染症対策として、手指消毒用のアルコール、ジェルをご用意します。
 当日体調の優れない方の来場はご遠慮ください。
 せき、くしゃみなどの症状がある方は入場をご遠慮いただきますのでご了承ください。
 状況によっては、上映中はマスクを着用していただく場合がございます。

「映画とごはんの会」は
作品の上映と、そのあと1杯のお酒とおつまみをご用意した会です。

1)自己紹介は必要ありません
2)感想も求めません
とはいえ、映画を観たあとには浮かび上がるいろいろな思い、疑問があると思います。
ゲストに、民映研の創立メンバーでこの映画の撮影も担当した伊藤碩男カメラマンと、民映研の代表の箒有寛さん(ShuHALLI)をお迎えします。
湧きあがる疑問には、博覧強記の伊藤さんと箒さんが驚異の記憶力をもって答えてくださるはずです。
お弁当は「たまや」が担当します。
映画のあとは、おいしいお酒と肴とおしゃべりを楽しみましょう。

『龍郷のアラセツ——ショチョガマ・平瀬マンカイ』
1982年/31分/自主制作/鹿児島県大島郡龍郷町秋名

【作品解説】
奄美の夏の正月といわれるアラセツ(旧暦八月初のひのえの日)に、たつごうあきでは、ショチョガマと平瀬マンカイが行われる。どちらもイナダマ(稲魂)を招き、豊作を祈願する行事である。
ショチョガマでは、男が山でイナダマを招く。アラセツに先立ってショチョガマという小屋が、田を見おろす山の中腹に建てられる。ショチョガマがイナダマの依り代であるとともに、稲そのものの象徴でもあるという。柱の前に竹で編んだシュルを立て、屋根の両側からススキに似たボー(ダンチク)を張り出させるさまは、稲を思わせる。
アラセツの前日、家々ではコソナガシ(先祖の霊)を迎える。当日午前零時、八月踊りがヤーマワリ(家まわり)を始める。夜明け前、男たちがそのままショチョガマに上る。初めてアラセツを迎えた男の赤ん坊にショチョガマを踏ませる。グジ(男の神役)が祈り、イナダマをよぶ。屋根の上の人々が、唄を歌いながらショチョガマを踏み揺らし、倒す。稲穂が地面につくほどに稔った姿だという。
平瀬マンカイでは、女が海でイナダマを招く。まず、初めてアラセツを迎えた女の赤ん坊にカミヒラセとよぶ岩を踏ませる。ノロガナシ(女の神人)がカミヒラセに立ち、ジガミ(六〇歳以上の女の神役)とグジがカミヒラセと対になったメーラベヒラセに立つ。ノロガナシが歌う。その間ジガミとグジは手を左右にゆったりと振り、マンカイ(招き合い)をする。次いで、ジガミたちが歌い出すと、ノロガナシがマンカイをする。イナダマを迎えるのである。終わると、浜で輪になってススダマ踊りをする。イナダマを迎えた喜びをあらわすものだと言う。
奄美の人の伝えでは、ショチョガマあるいは平瀬マンカイは、秋名以外でも行われていたという。しかし、今日それらが行われているのは秋名だけである。秋名は稲作の盛んな所であり、海山にかかわる人々の歴史の痕跡を色濃くとどめているところである。

©民族文化映像研究所/『民映研作品総覧』(はる書房)より転載

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