草日誌

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2012年6月30日

『Zuhre 2』

前川秀樹の物語 第2集をお届けします

像刻群から生まれた物語集『Zuhre』の発表から1年半、
前川秀樹がまた新しい6つの世界を開きました。

縁あって前川のアトリエに集まるさまざまな材。
そこから削り出される異形の像刻たち。
人の姿を借りた精霊なのか、
人ではない何かに身をやつした人の本性なのか。
物語と像刻も、それに似た関係にあります。
合わせ鏡の中に置かれ、
見果てぬ通路の先に立ち現れるもの。
人はこの世に生まれ、何を受けとり去っていくのか。

つらなりめぐる物語。

その気の遠くなるような旅路の途中の止まり木で
物語自身が束の間見た、夢。
生まれたての6つの物語をお楽しみ下さい。

   *

〈目次より〉
  「トモカズキ」の話
  「前夜」の話
  「ウィバーリ」の話
  「赤い花」の話
  「夜光の子供」の話
  「笑う山稜」の話

   *

誰しも誰かに何かを託す。
それを受け取る人がいて、ものごとは受け継がれてゆく。
物語集『Zufre 2』で描いてみたかったこと。
なにかをリレーしてゆく人々の姿。
つらなりめぐるものがたり。
像刻とはまた別の形でのバトン。
  (「あとがき」より)

   *

この物語集は、美術作家・前川秀樹さんがつむぎ続けるささやかな作品集です。
これらの物語がどこから来てどこへ行くのか。
ぜひお手にとって体験してください。

*制作500部のうち、先行予約300部には、前川秀樹オリジナルエッチング1葉がつきます。
購入はこちらから ← クリック

◎Zuhre 2 刊行記念座談会[Zuhre と像刻をめぐって] 第1回
◎Zuhre 2 刊行記念座談会[Zuhre と像刻をめぐって] 第2回

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[Zuhre と像刻をめぐって]
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