2019年10月11日
片桐水面さんのはじめての作品集『燈』が完成しました。
信陽堂では編集構成とデザインを担当、10月10日から西荻窪のギャラリー〈もりのこと〉さんでの個展に合わせての制作です。
小さな木片に描かれたcarta、森の奥にひっそりと佇む物語をたたえた湖のような作品……片桐水面さんの世界をお楽しみ下さい。
きっかけは昨年(2018)参加させていただいた『ちいさないきものと日々のこと』でした。〈もりのこと文庫〉として発行されたこの冊子で、ライターで編集者でもある渡辺尚子さんにご指名いただき、丹治は装幀を担当、井上は文章で参加、片桐水面さんには装画をお願いしました。
その時以来、片桐さんの絵がすっかり好きになっていましたので、今回〈もりのこと〉のサノアイさんにお声をかけていただいて馳せ参じたという訳です。
画家の方の作品集ですから、きっちりと絵を見せたい。しかし、本のサイズは〈もりのこと文庫〉、予算も時間も限られています。その中でできることを模索しての制作でしたが、作品の複写をお願いした写真家・首藤幹夫さん、ご近所の製版所さん(徒歩5分!)、いつもお世話になっている印刷のアイワードさんの間を原画とデータがまさに綱渡りのように行き来して完成しました。
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どうぞ〜!
個展は2019年10月20日までの開催です。
ぜひ会場で原画をご覧下さい。
片桐水面[かたぎり・みなも]
愛知県在住。「生きることのなかにあるシンプルな
欲求のひとつ」として日々絵を描いている。
展示歴
2018年11月 個展「水の底がわらう」(gallery yolcha/大阪)
2019年14月 個展「手」(nowaki/京都)
2019年10月 個展 「燈」(もりのこと/東京)
編集 もりのこと+信陽堂編集室
装幀 丹治史彦(信陽堂編集室)
撮影 首藤幹夫
製版 旭プロセス製版
印刷 アイワード
170ミリ×128ミリ 64ページ