草日誌

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2022年6月19日

evam eva yamanashi にて

6月18日はevam eva での川内倫子×やまなみ工房「自分が自分であるだけでいい場所」初日。午前中は30人ほどのお客さまをお迎えしてのトーク。写真集『やまなみ』が生まれたいきさつや、撮影取材を経て感じたこと、見つけた感覚などを1時間ほど、写真家・川内倫子さん、やまなみ工房の山下完和施設長と語りあいました。
やまなみ工房のいとなみは、人がひとつのいのちとして充実して生きるために必要なのは、糊口をしのぐ経済だけではないと教えてくれます。障害と共に生きる人たちのアートと彼らの姿を捉えた川内さんの作品がこの空間で響きあっていること、そのこと自体の美しさを感じました。

それにしても、evam eva yamanashi のこの空間の豊かさ。
衣食住の美しさはゲームのようにアイテムを集めることで充実されるものではなく、空気を澱ませないこと、光を導き、人の視線が自然に空を見上げるように場を整えることから生まれるのだということを思い出させてくれます。
そしてそれは、かつて益子のスターネットで感じたことにもつながります。馬場浩史さん和子さんは、自分たちの暮らし、いとなみからそのことを教えてくれました。
evam eva を運営する近藤さんご夫妻がスターネットと繫がりがあるかどうかは存じませんが、時を越えて同じように空を見上げる人たちがいることを知り、新しく仲間を得た思いでした。

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