草日誌

草日誌

かときちどんぐりちゃん と
 『とつこ』のこと

2025年05月13日

もう一度 会いたい あなたに あの日の わたしたちに 一緒に過ごした思い出、伝えられなかった言葉、大切な人との別れ……こころに空いた隙間を温める、陽だまりのような六つの物語。 2025年6月6日、SNSを主な舞台として作…

ソラノマド|高山なおみ 
「うみのもり」のこと

2025年05月02日

    | 「うみのもり」のこと |      うみのもり     まどから あめが ふってきて つくえの うえの パンを ぬらした まどから ひかりが ふってきて ゆかの うえに つきを つくった まどから よるが や…

映像作品〈鎚の音〉
 鍛冶屋・中畑文利さんの記録

2025年04月12日

昨年(2024)のちょうど今ごろ、映像作家・松井至さんと青森県田子町に鍛冶屋の中畑文利さんを訪ね取材した短篇〈鎚つちの音おと〉が完成しました。 予告編をご覧ください。   鎌、鍬くわ、鋤すき、庖ほう丁ちょう、鋏はさみ、手…

人に潜る 最終話
 想起するまなざし 

2025年03月22日

子どもの頃、真夜中に目を覚まし、暗闇で何も見えなくて腕や顔を手でまさぐってもそれが誰なのかわからないことがあった。 そんな時、急いで昨日までにあったことを思い出した。 食べものから立ち昇る湯気について。 たわいもないこと…

はじまりの記

2025年02月23日

(このテキストは、「版元ドットコム」からお声がけいただき「版元日誌」として書いたエッセイの再録です) 信陽堂の丹治史彦と申します。 版元としてはまだ10タイトルほどの駆け出しですが、出版の世界ではかれこれ40年ちかく仕事…

高山なおみさんと
『毎日のことこと』のこと

2024年07月15日

細かなところまで 思い出せば思い出すほど あのころに起こった すべての出来ごとに やさしく抱かれている 暮らすこと、食べること、季節のこと からだの奥でおぼえているちいさな「ことこと」を大切にひらく36のエッセイ。 神戸…

信陽堂の本が買えるところ

2024年01月10日

信陽堂の書籍(『千兎』『セツローさんの随筆』『夏みかんの午後』『愉快のしるし』『三春タイムズ』『やまなみ』ほか)をお求めいただけるお店です。 ぜひお住まいの近くのお店を探して、手にとってご覧下さい。 通信販売をしているお…

信陽堂の本のこと

2023年04月15日

     背中をそっと温める手のぬくもり      遠くからあなたを見守る眼差し      いつもはげましてくれる友だちの言葉      小さな声でしか伝えられないこと      本とは      人のいとなみからあふれ…

ソラノマド|高山なおみ 
窓辺のちくちく

2025年03月26日

    | 窓辺のちくちく |    冬に東京に行ったとき、自分の着ていたコートと友人のを取り替えっこして帰ってきた。お互いのコートが大好きで、それならしばらくの間交換しようか、ということになったのだ。  彼女は上京する…

第30回 映画とごはんの会
『奥会津の木地師』

2025年03月25日

民族文化映像研究所作品の上映会 30回目「映画とごはんの会」を開催します。 4月の上映作品は、民映研の代表作『奥会津の木地師』です。 人が生きるということ、 必要なものを自分たちで作りながら暮らすことの原型を記録した民映…

ソラノマド|高山なおみ 
枝束

2025年02月28日

    | 枝束 |    窓辺から少し離れたところに、枝束がいけてある。六甲の冬は海がよく光るので、いつもだったら外を眺めながら朝ごはんを食べるのだけど、このところ私は、海ではなく枝ばかり見ている。枝束と呼んでいるのは…

柳亭市若さん
如月の落語会
「試し酒」ほか

2025年02月05日

柳亭市若さんの勉強会、18回目の開催です。 小人数の小さな会です。 お待ちしております。 正月・バレンタインデーを抜けて 最初の勉強会です。 よろしくお願いいたします。 ネタ出し「試し酒」他 市若 【日時】2025年2月…