冬の厳しい北国で、山と直接関わる手仕事の人びとは、 動植物からどんなサインを読み取り、どう自然とやりとりするのか。 南津軽で始まった山の手仕事の取材が、6年の歳月を経て本になった。山の命と直接関わるマタギ(猟師)やソマ(…
民族文化映像研究所作品の上映会 22回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年12月のプログラムは『コガヤとともに——世界遺産登録記念』。 この作品は、合掌造り民家の屋根を葺くのに使われる大量のカヤがどのようにし…
年末恒例、藁でお正月飾りを作る会を今年も開催します。 しめ縄を作るところから、形作り、完成させるところまで講師の先生と一緒に作業しますので、初めての方でも心配いりません。 終了後、お茶とお菓子を囲んで、先生のお話をお聞き…
エリはいろいろなものを切り捨てて、 葉山でシンプルな暮らしを始めた。海辺での暮らしは、 必要なものと必要でないものをはっきりと分けてくれる。 美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残…
民族文化映像研究所作品の上映会 21回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年10月のプログラムは『舟大工の世界』。 海に囲まれ、川の交通網の発達した房総半島では、漁や交通手段に木造船が活躍した。さっぱ船とよぶ川…
どこにでもある⽇常のありふれた場⾯に、長く悩まされてきた問いが溶解した⽇のことを思い出す。 娘のスイミングスクールに付き添ったときだった。 ⾒ていてね そう⾔われて蒸し暑い観覧席からプールサイドを⾒おろすと、…
夏の陽射しの強い⽇だった。 京都・室町にある帯屋の⽼舗、誉⽥屋源兵衛の奥座敷に屈み込んで⼤量の古い⼦ども服を畳に並べていた。広い屋敷のどこかの軒下から⾵鈴の⾳が聞こえてきて、中庭にカメラを向けると⾳もなく樹々…
たくさんの きれいなものを うみだした人 セツローさんは1929年岡山生まれ。長く松山の病院でレントゲン技師として働きながら、洋画家として活動していました。その後、手が求めるまま野の草花をスケッチし、桜の枝からかんざしや…
⽇頃わずらわしく思っていたWEB広告が、なぜか⽬の⽚隅に残って履歴をひとつ戻る。⾒覚えのあるものがヤフオクで売りに出されていた。それはどの家にもあり、暗黙の内に〈売ってはいけない〉という了解がなされたはずのも…