草日誌

草日誌

お正月飾りを作る会 2023

2023年11月11日

年末恒例、藁でお正月飾りを作る会を今年も開催します。 しめ縄を作るところから、形作り、完成させるところまで講師の先生と一緒に作業しますので、初めての方でも心配いりません。 終了後、お茶とお菓子を囲んで、先生のお話をお聞き…

『夏みかんの午後』のこと

2023年10月07日

エリはいろいろなものを切り捨てて、 葉山でシンプルな暮らしを始めた。海辺での暮らしは、 必要なものと必要でないものをはっきりと分けてくれる。 美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残…

第21回 映画とごはんの会
『舟大工の世界』

2023年09月26日

民族文化映像研究所作品の上映会 21回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年10月のプログラムは『舟大工の世界』。 海に囲まれ、川の交通網の発達した房総半島では、漁や交通手段に木造船が活躍した。さっぱ船とよぶ川…

『セツローさんの随筆』のこと

2023年08月22日

たくさんの きれいなものを うみだした人 セツローさんは1929年岡山生まれ。長く松山の病院でレントゲン技師として働きながら、洋画家として活動していました。その後、手が求めるまま野の草花をスケッチし、桜の枝からかんざしや…

人に潜る 第5話
いのちの被膜|京都 ①

2023年08月19日

      ⽇頃わずらわしく思っていたWEB広告が、なぜか⽬の⽚隅に残って履歴をひとつ戻る。⾒覚えのあるものがヤフオクで売りに出されていた。それはどの家にもあり、暗黙の内に〈売ってはいけない〉という了解がなされたはずのも…

第20回 映画とごはんの会
『竜郷のアラセツ——ショチョガマ・平瀬マンカイ』

2023年07月19日

民族文化映像研究所作品の上映会 20回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年8月のプログラムは『竜郷のアラセツ——ショチョガマ・平瀬マンカイ』。 奄美の夏の正月といわれるアラセツ(旧暦八月発の丙ひのえの日)に、…

人に潜る 第4話
ゆびわのはなし|奈良 ①

2023年05月27日

      神戸元町商店街の喫茶店の丸テーブルの上に黄き朽くち葉ば色いろのビロードの指輪箱が置かれて、その蓋の裏張の布に刷られた字を読むと、時間を遡るようだった。 ド ン モ ヤ イ ダ 左から右へ。それから、右から左へ…

人に潜る 第3話
人はなぜ踊るのか|川崎市登戸+映像

2023年05月13日

【 うつる人 】 覚悟ができました。 男がこちらも見ずに言った。 映像を公にする覚悟のことだ。 完成からもう3年半が過ぎていたので、ぼくは自分がこの言葉を待ち望んでいたのかどうかすら忘れていた。 ドキュメンタリーを公にす…

第19回 映画とごはんの会
『川越の職人——鳶と左官』

2023年05月11日

民族文化映像研究所作品の上映会 19回目「映画とごはんの会」を開催します。 2023年6月のプログラムは『川越の職人——鳶と左官』。 小江戸と呼ばれる城下町、川越。ここは近隣農村の物資集散地として栄えた町であり、蔵造りの…