草日誌

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2018年9月6日

エディターネ、
エフスタイルを編集する
終了しました

「エディターネ エフスタイルを編集する」は5日をもって会期終了いたしました。
6日間の期間中は思いがけないほどたくさんのお客さまにお越しいただきました。
ご来場下さったみなさま、
今回の展示のために有形無形さまざまな形でご協力くださったみなさまにこころからの感謝を申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。

「エフスタイル」の活動はとても説明が難しく、自身のサイトでは自分たちの働きを「ベーシックプロダクトスタジオ」と表現しています。またこの展示に合わせて出版された『SODA KO の造形』のプロフィールには
「日本の技術を普段着なプロダクトに変換するデザインスタジオ。製造以外、企画から流通までを一貫して請け負う。主な商品に、山形・月山緞通のマットや、新潟の伝統工芸品シナ織りのバッグ、ゴムが入っていない靴下、銅製品など。全国各地で〈F/style展〉を巡回、年に数回新潟のショールームにて企画展や音楽会を主催。」
と書いています。

「製造以外、企画から流通までを一貫して請け負う」とは具体的にどのような営みを示しているのか。
それを説明するのも理解するのもなかなか難しく、しかし彼女たちの17年にわたる活動が、確実にもの作りと流通の形に新しい可能性を生みだしてきたのは事実です。
その部分を私たちエディターネがそれぞれの「編集」という手法で可視化してみよう、というのが今回の企画の主旨でした。
(そしてその背後には益子の「スターネット」と今回の会場である「スターネット東京」という場所を作った馬場浩史さんの働きの中にある「編集的な手法」への敬意も含まれていました)

1階はエディターネ三者による「エフスタイルを編集」した成果物の展示、
2階ではエフスタイルのほぼフルラインアップといえる商品群の展示販売が行われました。
新潟のショールーム以外ではなかなか全貌に触れる機会は少なく、エフスタイルをご存知の方はもちろん、今回初めての方にもご紹介する機会を持てたことは大きな成果でした。

エフスタイルの商品は、フォルムも色もシンプルで寡黙です。
しかし声高に主張しないだけで、いったんそのものとの回路が開くと、自然に対話が生まれるような感覚があります。
ものと向き合う時間、対話する感覚をもつこと。
そのようなエフスタイルの姿から、何かに急き立てられるような消費から距離を置いた暮らしのあり方の可能性を感じています。

(エディターネ+エフスタイル 撮影:長田朋子)

「エフスタイルを編集する」FBページより
https://www.facebook.com/fstylebyeditane/photos/a.1898240860470958/1918605768434467/?type=3&theater

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