草日誌

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2012年10月9日

新しいメガネ

新しいメガネが届いて一週間。
普段の生活でも、田んぼの取材でも、デスクワークでも、電車の中の読書でも、とても調子がよくて驚いています。

一番の違いは、立体感・風景の奥行きと動体視力。
立体感でいえば、電車の中吊りが飛び出して見えて何か特殊加工がされているのかと思わず手を伸ばして確認したほど。
そういうことがこの一週間で数回あって、たぶん緑系と赤系の補色への反応が鋭くなったのではないか、と思います。どういう調整でこのようなことになるのか、生理的なこと、技術的なことはわかりませんが、いわゆるグラデーションではない、右脳が関知するグラデーションの幅が拡がった感触です(これは、見えない領域への感度が高まっている、ということになるのだと思います。書いていて気がつきましたが、すごいことですね)。
動体視力は中景と遠景で感度がましました。
テスト用のメガネで外を見たときにまず目に飛び込んできたのは、彼方の家の屋根から立ち上る陽炎でした。
そして、後頭部がかーっと熱くなり、ドクドクと(まさにその字の通りに)血が動いているのを感じました。
メガネを変えただけで、です。

メガネを作っていただいたのは、千葉県佐倉市の「眼鏡のとよふく」さん。
前川秀樹さん・千恵さんご夫妻に教えていただきました。
はじめてお電話して、予約が取れたのは10日ほどあとのこと。 メガネを作るのに、そんなに待つのか? 
店に行ってみても、お客はぼくたち夫婦以外にはいませんでした。混んではいない様子です。 店の方に聞けば、全国、それこそ北から南まで(海外からまで)メガネを作りにくる方が絶えない店だそうです。
実際に検眼を受けて、その理由がわかりました。一人あたり1時間半ほども検眼に時間をかけるのです。
その間、生活のリズムや仕事のこと、食生活や生活歴、思考の傾向や性格の癖など、さまざまなことをリアリングしながら、どんどんレンズを変えていきます。
そして方針が決まったところで検眼室から表に出て、外を見たとき「後頭部がかーっつと熱くなり」だったわけです。

普段から酷使してしまいますが、目はずっとすこやかでいてもらわないと困ります。
そういう意味では、今回のメガネは「近視の補正という点では、一段階落としてある」そうです。
でも、それが目への負荷を減らしているのでしょう。疲れやかすれがとても軽くなりました。

いいメガネ屋さんに出会えて、ほんとうによかった。
ご紹介くださいった前川夫妻、「眼鏡のとよふく」の皆さんに感謝です。
ツイッターでも何人かの方から推薦いただきました。
ありがとうございました。

http://www.toyofukuoptic.co.jp/

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