草日誌

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2015年4月12日

iPhoneをなくして
地べたの感覚を思い出す

先日、出張中の琵琶湖線車内にiPhoneを置き忘れるという失態。
琵琶湖に浮かぶ沖島の取材の日でした。
電話もメールもスケジュールも、すべてiPhoneの中です。
当然焦りました。
焦ると思いました。

が、意外にそうでもない自分がいました。
慌てて浮き足だつ、の正反対の心もちです。
不思議と「地べたに足がついている」感覚がしていました。
逆に、つい数十分前までの、スマホでいろいろチェックしながら移動していた自分の方が、地面から10センチほど浮いていたような実感です。
「地べたに足がついている」のは、なんて心地よくて安心なのだろう。
その日一日、沖島で桜を見上げながら、インタビューをしながら、ずっと心地よい安心感の中にいました。

まったくなさけない話ですが、
いつの間にか、誰かと情報をやりとりすることに足を取られていたのかも知れません。
一瞬、これを機会にスマホ持ちをやめようか、と思いました。
が、現実的ではありません。
東京に戻ると、新しいiPhoneを買い求めました。
結局自分の「脱スマホ」生活は一日半ほどでした。
それでも、あの日沖島で感じていた「地べたに足」の安心感は、持続しています。この感覚を忘れないようにしよう。そう思いました。

ちなみに、
月曜日、Macを買い換えました。
水曜日、財布を買い換えました。
金曜日、iPhoneを買い換えました。
何ひとつ計画していたことはありませんが、
そういう時期だったのでしょう。

木曜から金曜にかけてネット環境が途切れている間に、参加している会にいろいろな動きがありましたが、すっかり乗りおくれています。もう追いつけそうにありません(まあ、いいか)。
その流れで予定していたスケジュールがいくつかキャンセルになり、ぽっかりと時間ができました。
おかげで明日は、実家で療養中の兄をお花見に連れ出せることになったというわけです。

人生は面白いですね。

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HIJISAI 2015
Official Guide Book によせて

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