
2026年7月29日

民族文化映像研究所作品の上映会 38回目「映画とごはんの会」を開催します。
8月の上映作品は、鹿児島県南薩地方の『下園の十五夜』です。
十五夜行事は畑作物の収穫を感謝するまつりだといわれる。そして下園の十五夜行事では、神と考えられる子どもや二才衆が、巨大な綱で大地を打つ綱引きをし、大地にシコを踏んで相撲をとる。そこには豊作をもたらす大地への深い人間の想いが髣髴している。
上映時間37分の作品です。
【会場】信陽堂アトリエ(文京区千駄木3-51-10-1F)
【日時】
2026年8月28日(金)
〈夜の部〉予約する
19時上映開始(開場:18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当つき 税込)
定員 10名
2026年8月29日(土)
〈昼の部〉予約する
14時上映開始(開場:13時30分)16時30分終了
参加費 2000円(お茶とお菓子付き 税込)
定員 10名
〈夜の部〉予約する
19時上映開始(開場:18時30分)22時終了
参加費 4000円(ワンドリンクとお弁当つき 税込)
定員 10名
上の【予約する】からフォームに入れない場合、
あるいはキャンセル待ちをご希望の方は【ここをクリック】
「お問い合わせ内容」に「十五夜 参加希望」または「キャンセル待ち希望」
〈希望日〉と〈昼の部〉か〈夜の部〉か、当日連絡が取れる電話番号、複数でお申し込みの場合は、参加ご希望の方それぞれのメールアドレス、電話番号もご記入ください。
また、食品アレルギーがある方は、その旨もご記入ください(お食事、お菓子の参考にいたします)。
*感染症対策として、手指消毒用のアルコール、ジェルをご用意します。
当日体調の優れない方の来場はご遠慮ください。
せき、くしゃみなどの症状がある方は入場をご遠慮いただく場合がございますのでご了承ください。
状況によっては、上映中はマスクを着用していただく場合がございます。

「映画とごはんの会」は
作品の上映と、そのあと1杯のお酒とおつまみをご用意した会です。
1)自己紹介は必要ありません
2)感想も求めません
とはいえ、映画を観たあとには浮かび上がるいろいろな思い、疑問があると思います。
ゲストに、民映研の代表の箒有寛さん(ShuHALLI)をお迎えします。
お弁当は「たまや」が担当します。
おいしいお酒と肴とおしゃべりを楽しみましょう。


『下園の十五夜』
1980年/37分/自主制作/1980年度第24回日本紹介映画コンクール特別賞
鹿児島県枕崎市下園
【作品解説】
旧暦八月十五日の月は「中秋の名月」であり、この夜は全国各地で十五夜行事が行われる。下園の十五夜行事は、南九州に特徴的な綱引きや相撲を伝えている。
準備は八湖(旧暦八月一日)頃から始められる。綱引きの綱の材料となる茅を刈り集める。十五夜が近づくと火縄作り。十五夜前日には、七歳から十四歳ぐらいの男の子たちがおとなたちと山へ入り、茅を引く。おとなは鎌で切り、子どもは手で引き抜く。それを束ねて縛り、ヘゴ(ウラジロ)やオミナエシで飾った三角錐状の笠、ヘゴガサを作る。その笠を頭から被り、子どもたちが「愛宕参れ」を歌いながら山から下りてくる。それを神が山から下ってくる姿だという。十五夜当日。大根、サトイモなどで供え物を作る。巨大な綱が作られる。
夜、各家ではお月様に供え物をして拝む。綱引きの会場では、子どもたちが唄を歌いながら綱を守る。そこに火縄を振りかざした二才衆(若衆)が襲いかかる。二才衆が去ると、子どもたちが綱を守りに戻る。つづいて、ハッタンナの行事。唱えごとをしながら綱をめぐる二才衆が、年少の子どもをかつぎ上げ、尻を叩きながら連れ去る。ハッタンナは初旦那の意味だという。手荒い祝福である。いよいよ子ども組対二才来組の綱引き。子ども組がいったん負けるが、加勢を頼んで勝つ。次いで二才衆と子どもたちはそれぞれを自分の陣営に引き込もうと闘う。最後に子どもたちの相撲。力強く大地を踏むシコ。
十五夜行事は畑作物の収穫を感謝するまつりだといわれる。そして下園の十五夜行事では、神と考えられる子どもや二才衆が、巨大な綱で大地を打つ綱引きをし、大地にシコを踏んで相撲をとる。そこには豊作をもたらす大地への深い人間の想いが髣髴している。
行事が終わると、綱は村人たちによって競りにかけられる。翌朝、二才衆によってほぐされ、落札した人の畑に敷かれ、土にかえる。
©民族文化映像研究所/『民映研作品総覧』(はる書房)より転載