草日誌

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2011年9月7日

ロルフィングで感じたこと
session 4

ロルフィングセッション4回目

今回は骨盤の底部と、腿の内側へのアプローチ。
体感したことを書きます。
からだの右側を下にして、右足は真っ直ぐ下に、
左足は股関節と膝を曲げて。
お尻の下、左の骨盤下部に触れられると、下にしている右の肩から肩胛骨に響きが感じられる。
左の肩胛骨に触れられると、むず痒いようなかすかな痛み。
呼吸は深く、意識も深くなっていく。

いろいろな人が次々にやってきて、耳元で「わたしの役割は***です」「わたしは**してきました」と告白しては去っていくようなイメージ。
ん? こういうシーン、どこかで経験したような……と思いながらも、はっきり分からず、追いかけ切れずにいる。
からだの左右を入れ替える。
こんどは、最初からイメージ。
高い塔のような場所にいる。
鳥が飛んでいて、風が吹いている。
骨盤の底部を触れられる。
と、人の声が聞こえてくる(イメージ)。
詰め将棋を吟味しているような内容(将棋のことはよく分からないけれど)。一見ばらばらに見える動きから、遠くの相手の動きを誘ったり、封じたりできる。というようなことが話されている。
仰向けになって、両膝を立てる。
足の裏は、地面にしっかり接地している。
骨盤が、というようりも、足の付け根が少し開いた感覚。
足がいつもよりも外側から生えているような。
呼吸の底が、明らかに下がっている。
ここで吐ききった、と思える地点から、さらに一段階深いところまで吐ける。
息を吸うときも同様で、無理をせずとも深く吸える。
「おなか」の空間が自然に広がった感覚がある。
仰向けのまま、頭を左右に揺らす。
その揺れにともなって、
「からだの中の、内臓も動くのを感じてください」
と言われ、感じてみる。これは気持ちいい。
暖かな海の中で、海草が波の動きに合わせて揺れているように、自分自身も揺れている。それが、からだの中で起こっている感じ。
次にベッドに腰掛ける。
「骨盤で内臓の重みをうけとめているのを感じてください」
広くなった腹の中の空間で、内臓がのびのびしている感覚。内臓も緊張していたんだなあ、と、緩んではじめて気づく。
ベッドでのセッションは終了。
立ち上がって、歩く。
一歩一歩、歩き出すごとに、足の裏で地面をしっかり押している。垂直にではなくて、足の外側に体重が逃げる。極端に言えばスケーティングしているような、とでもいうか。歩き方のシステムがちょっと変わったように感じる。
違和感、と感じたけれど、歩き続けると安定感に変わってくる。
これまでは「歩く」という動作が、股下の動作であったものが、いまはもっと上から、骨盤の上部から足が出ている感覚。脚の前後運動だったものが、骨盤も含めた回転運動が加わった変わったようだ。一歩のストロークは変わらないと思うけれど、歩く動作が大きくなったように感じる。
「足から骨盤までがつながってきている感じですね」といわれた。

今回は腰、骨盤と大腿部の内側へのアプローチだったけれど、最初に変化を感じたのは胸郭での呼吸。(いまもなくなってはいないけれど)胸に息を吸い込むことの苦しさがずいぶん減って、胸郭が開きやすくなった。息を吸う時に感じていた鎖骨周辺のこわばりも少なくなった気がする。

帰り際、田畑さん(先生)に今年の春からのからだの変化のことを少し話す。動物だったらその場で開放するような怪我や打撲などのショックを、人間は感情とともにからだの中にため込んでいることがあるという。からだが変化することで、そのため込んでいるものを外に出すこともあるのだろうか。徐々に変化しているからだが、ロルフィングを受けるようになって、さらにコントラストがはっきりしてきたようにも思える。

次回はどんな気づきがあるだろう。

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