草日誌

草日誌

麓りあん新聞、届く

2012年10月16日

おおちゃんから「麓りあん新聞」が届きました。 おおちゃんこと大垣裕美さんは、今年の初めまで屋久島で学校図書館の司書をしていた人。島内すべての小中学校をもうひとりの司書さんとふたりで巡りながらメンテナンスして新着を並べ………

木になればいい

2012年10月13日

一箱本送り隊の活動を途中で抜けて、土浦に向かっています。 上野駅に向かって歩きながら、奏楽堂ちかくの欅の梢を渡る風の音、葉ずれ音を聴きました。立ち止まって聴きました。 続いて楠の梢と、葉ずれも聴きました。 じっくり聴きま…

長命寺港

2012年10月12日

近江の取材。 今日は朝に川内倫子さんと合流して長命寺あたりに。 長命寺港から望む秋の陽をたたえた琵琶湖は、長閑、のどかという言葉そのままの風景でした。 堤防の突端で薄い雲から陽が射すのを待ちながら、とろとろと眠ってしまい…

宮沢賢治の思い

2012年10月11日

戦争が人を幸せにしたことは、いまだかつて一度もありません。 たとえ何かの大義のためであったとしても、傷つく人がいて、誰かの命が奪われるという事実に違いはない。その痛みの上にしか成立しないことを、幸せや正義と呼ぶことは、僕…

かくれ里から

2012年10月10日

昔は薬草も、染料も、すべて神のなす不思議なわざとして、信仰の対象になっていた。虚心に考えれば今でも不思議なことに変わりはないはずだが、人間の力を過信するあまり、そういうことは非科学的な、野蕃な思想として片付けられてしまっ…

新しいメガネ

2012年10月09日

新しいメガネが届いて一週間。 普段の生活でも、田んぼの取材でも、デスクワークでも、電車の中の読書でも、とても調子がよくて驚いています。 一番の違いは、立体感・風景の奥行きと動体視力。 立体感でいえば、電車の中吊りが飛び出…

永井宏さんのこと

2012年10月06日

僕らは恋をして生きることを学んだのだから 君もまた恋をして生きることから逃げないで欲しいと思う 全てが愉快なわけじゃないが、季節のような繰り返しの中で 反省したり喜んだり悲しんだりしながら新しい未来を探したらどうだろう …

新潟・北書店、
佐藤雄一さんのこと

2012年10月05日

10月28日、鎌倉ハウスで開かれる新潟「北書店」佐藤店長のイベントにおじゃますることになりました。 「本から本棚まで」というテーマで、佐藤店長と対談いたします。 佐藤店長はいまでは北書店の店主なのだから「社長」と呼ばれて…

とよあしはらのなかつくに

2012年10月04日

この土地にいると、時おり「豊葦原中津国」という言葉が浮かびます。神話の解釈はさておき、ほんとうに古くから人々がここで暮らしてきたこと感じます。 土地が人を育て、人が景色を育む。 大地と人とはそうやってともに時を過ごし、生…