草日誌

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記事一覧

日々のかけら

田中望さん作品集
『千兎』のこと

2023年12月11日

うさぎたちが導く 奇想の天地へ アーティスト・田中望 はじめての作品集 全幅数メートルの巨大な画面に奔放精緻に描かれた奇想の天地と数千の兎を、 絵にもぐり込むように接写して再現した驚異の画集が、ついに完成しました。 「火…

『夏みかんの午後』のこと

2023年10月07日

エリはいろいろなものを切り捨てて、 葉山でシンプルな暮らしを始めた。海辺での暮らしは、 必要なものと必要でないものをはっきりと分けてくれる。 美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残…

『セツローさんの随筆』のこと

2023年08月22日

たくさんの きれいなものを うみだした人 セツローさんは1929年岡山生まれ。長く松山の病院でレントゲン技師として働きながら、洋画家として活動していました。その後、手が求めるまま野の草花をスケッチし、桜の枝からかんざしや…

今年もよろしくお願いいたします

2023年01月01日

新年あけましておめでとうございます。 息苦しさを増す世界の中でも、 少しでも風通しよい関係性を築き、透きとおった心持ちで日々を過ごしてゆきたいと思います。 2023年の信陽堂のラインナップは、 長谷川ちえ『三春タイムズ2…

本当の最初の出来事

2022年08月03日

1枚のファックスがあって 喫茶店のカウンターでそれを見せられて泣いてしまった なんだか嬉しかったからだ 必要としてくれる人たちがそこにいて 大きな声で名前を呼んでくれて、知らない土地に誘ってくれた それで 言葉を新しく作…

『雲ができるまで』制作中

2022年06月25日

来月の新刊『雲ができるまで』は、紙と色を載せたニスと活版のかなり微妙な色合わせの段階です。 用紙はタントセレクト(TS-8|N-8)を使用。 実は予定していたタントセレクトのN-7(『愉快のしるし』で使用したもの)が廃盤…

evam eva yamanashi にて

2022年06月19日

6月18日はevam eva での川内倫子×やまなみ工房「自分が自分であるだけでいい場所」初日。午前中は30人ほどのお客さまをお迎えしてのトーク。写真集『やまなみ』が生まれたいきさつや、撮影取材を経て感じたこと、見つけた…

今年もよろしくお願いいたします

2022年01月01日

新年あけましておめでとうございます。 少しずつでも風通しよく、息がしやすい世界になりますように。 出版活動を再開した2021年は、 日々の本屋さんとのやり取りに支えていただいた一年でした。 本を作ることは私たちにとってひ…

エフスタイル 20年目の冬

2021年12月26日

朝から新潟に移動。 新幹線からホームに出ると、見渡す限りの白っぽいダウンを着た女子たち。 何事かと思えば朱鷺メッセにてアイドルグループのライブがあるとのこと。 なるほど、新幹線が軒並み満席だったことも納得です。 まずはバ…